規制改正の施行は2018年2月を予定しているようだ。
目次
パチンコ規制改正の目的とは?
パチンコ規制改正の目的の一つにギャンブル依存症の対策があげらる。2016年のデータだと、パチンコや競馬などギャンブル依存の人が成人の人口の約4.8%に当たる536万人に上る。思ったよりも多い・・・。そういった依存症の方を増やさないように射幸心に制限をかけていくというのが一つの目的となっている。
パチンコ規制改正はいつから?
2017年7月11日に警視庁HPにてパブリックコメントという形で規制改正がアナウンスされた。そのコメントによると2018年2月ごろになるとコメントされていた。
パチンコ規制改正でどう変わるの?
1.出玉関連
現行 改正前 | 改正後 | |
最高出玉 | 2400個 | 1500個 |
大当たりラウンド上限 | 16ラウンド | 10ラウンド |
2.試験の内容に関して
現行 | 改正後 | |
1時間試験 | ~300% | 33.3%~220% |
4時間試験 | なし | 40%~150% |
10時間試験 | 50%~200% | 50%~133.3% |
3.設定機能
射幸性の更なる抑制を図るとともに、営業の自由さを高めていくために、パチンコの設定が6段階まで認定される。
パチンコ規制改正による専門家の意見
臨床心理士の明星大学准教授の藤井靖氏が、臨床心理学の観点において、「ギャンブル依存症」に対する見解を語った。
❝若者のギャンブル依存について、「年齢に根拠はないのでは」と話す藤井氏。「仮に18歳に下げたところで依存症が増えるかというと、もちろん(対象年齢が広がることで)人数は増えると思うが、年齢に根拠はない」という。
パチンコに関しては、現行の風俗営業法で18歳からの利用が可能となっている。出玉規制でギャンブル依存症の対策をとる方針が検討されているが、その効果については、「我々の観点からすると、変わらないか、もっと(依存が)増えるか。出玉規制がされるということは、1回で勝てる金額が下がるということ。負ける人からすれば、勝つためにもっとやらなければという考えになってしまう。5万円と10万円も勝ちは一緒で、行動を起こさせるモチベーションとしては、依存状態にある人にとってはそんなに変わらない」と否定した。❞
出典先:livedoornews http://news.livedoor.com/article/detail/13474247/
ぱちんこ法改正のまとめ
パチンコの出玉面は概ね2/3程度になる!?
大当たりの出玉の引き下げが一番注目されるが、試射試験の強化で出玉の瞬発性もかなり抑制されたものとなる。それに加え、短時間での下限も新しく取り決められ、全体的にまったりマイルドなスペックになるのは必至だ。規制時に登場するといわれた※封入式パチンコが認められる方向となっている。
もう一点注目されるのが、管理者の業務の追加である。これは、客が行う遊戯に関して過度になりすぎないようにするため、客に対する情報の提供とその他の必要な措置を講ずることをホールなどの管理者の業務として規定するということとなる。これは、近年問題となっているギャンブル依存症への対策がホール側としての業務に規定として追加されるものとなっている。
上記のような規制改正により、ホール側としても、どうやって収益を維持していくかが課題となる。規制改正後も検定期間が残っていると、ホールに設置できることになっているが(最長3年)ギャンブル依存の対策を取りながら、どう客離れを防いでいくか、ホールの方向性が問われていくことだろう。
※封入式パチンコ・・・出玉情報を一元管理し、釘等をホール側が一切手を加える事ができない仕様。大当たりの確率をホール側が変更でき、パチスロのような6段階設定がパチンコにも認められることとなる。
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